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O.T.G.のメンバーに”心に残るCD(レコード)”を「私の一枚」として紹介してもらいました。
まずは鈴木奈緒さんからです!
「私の一枚」 鈴木奈緒
[ STANDARDS LIVE ] ECM
Keith Jarrett とGary PeacockそしてJack Dejohnetteのピアノトリオ[ STANDARDS ]のLive盤を選びました。
[ STANDARDS ]結成7年前のGary Peacockのアルバム[ Tales Of Another ]や[ STANDARDS ] vol.1 vol.2も当然ながらかなりインスパイアされたアルバムなのですが、やはりこのLIVE盤はさらに全身の細胞が呼び醒まされるような
全身全霊を捧げているようなとてつもない演奏を聴かせてくれます。
三人が互いに尊敬しながらも信頼し合ってインスパイアされながら音楽を瞬時に作り上げていくトリオ。
このトリオが存在していたから今の私たちのトリオがあるといっても過言ではないかもしれません。
深い感謝と敬意を・・・
「スタンダーズ・ライブ!/星影のステラ」
キース・ジャレット・トリオ
キース・ジャレット(p)
ゲイリー・ピーコック(b)
ジャック・ディジョネット(ds)
1985年7月2日
パリ、パレ・デ・コングレで録音
UA-79975555-1
「私の一枚」 梅津光司
〜「SONG FOR MYSELF」 富樫雅彦 ~
この作品に出会ったのは、音楽の道を歩み出す少し前の頃。今から30年も前です。
1974年録音のこの作品の中でもよく聴いていたのは3曲目のソロと4曲目の菊池雅章とのDuo。
かれらの音を聴いていると自分の中のなにかが動き、影響されます。
この「もっていかれる」感覚は、あるときは迷惑なもので、演奏者となってからは
「今は聴かない!」と決めたCDでもありました。
ところが、記憶の中に「置き石」のように存在しているこのCD(レコード)が、最近、鈍く発光しはじめ、自分に「聴くこと」を要求しだしたのです。
どうやら自分の中のキーワードが繋がりそうになると浮上してくるのは、なにか意味がありそう。
そんなことを考えさせる「私の一枚」がこの作品です。
<パーソネル>
富樫雅彦(ds, per)、渡辺貞夫(fl)、佐藤允彦、
菊地雅章(p)
1974年7月25日、9月23、30日、10月10日、
東京、ビクター・スタジオにて録音
(曲目)
1. ヘイズ
2. フェアリー・テイル
3. ソング・フォー・マイセルフ
4. ソング・フォー・マイ・フレンズ