町田版画美術館
今日は町田版画美術館へ。ゴヤを見たあと、常設展の船坂芳助氏の作品を見て癒された。
時間を織り込んだかのような船坂芳助氏の作品は、痛みのない作風で、この美術館がある公園内で遊ぶ幼子の姿とあいまって自分の気分を良くしてくれた。
一つの特徴的なモチーフを各作品に取り入れ、それがどんなバランスとなるのかを楽しむ作風は、町田ゆかりの版画家の畦地梅太郎と共通する。
歴史的な背景を知ることでさらに鑑賞が深まる見方も面白いが、今はそれが重荷になるようだ。
軽みの中に深さを感じるもの、知識の準備の要らないものが、この暑い季節の「鑑賞」には相応しい。
喫茶「けやき」の甘味でほっと息をつき、家路についた。