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二人の父を思って。『Moment』

 

 今回の作品『Moment』には少し特別な思いが入っています。

自分のドラムの師匠、”飯野 工(たくみ)”さんが今年、帰らぬ人となり、実の父と音楽の父の二人をいっぺんに失ってしまいました。

命日は奇しくも同じ3月4日。


 それはそれは寂しいものです。。


 飯野さんのもとを離れ、独立、結婚をし、音楽生活を始め、住み続けている東京都町田市。

町田の景色や看板を見ると、ずいぶん時が流れたなぁ、と感慨深くなってしまいます。


 今回はそんな気分をこの曲で表してみました。


 自分は本当に不器用で、才能もない人間で、特に残せるものもないのですが「気分」を表す音楽作りに今、魅力を感じ、コツコツと取り組んでいるところです。


 寂しい気分だけでなく、他の気分も表せるようになりたいな、と還暦を超えたこの年で考えています。


 いつか飯野さんと父のいる場所へ行く時、「こんなのできましたよ」と土産の曲を持っていきたいものだと思って作っている最中なのです。



 


1988年の中川昌三グループの飯野 工さん 3枚。 皆さん、素晴らしい演奏でした!!


そして町田で私がお世話になっているお店、「Kitchen Study」。 マスターご夫妻、井上さんご夫妻、いつも自由にドラムを演奏させていただき、ありがとうございます!!

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